8月2日に開催されたMLA専門講座ベーシック「協同学習①」の内容をダイジェストでお届けします。
個人学習とグループ学習は「対立」しない
授業づくりにおいて、個人での思考とグループでの学びは対立するものではありません。課題や場面に応じて、これらを「行ったり来たり」させることが重要です。最終的な学習評価は個人のパフォーマンスに帰結しますが、協同的な場面でこそ獲得される資質や能力があり、それを意図的に授業へ組み込むことが求められます。
協同学習を支える「安心感」と「5つの要件」
協同学習をスタートさせる最大のきっかけは、「わかってもらえた」「失敗しても大丈夫」と思える受容的な人間関係にあります。この安心感をベースに、以下の5つの要件(または3つのパッケージ)を整えることが大切です。
授業に生かす「3つの交流」と「具体的な手法」
協同学習には「思考の交流」「役割の交流」「感情の交流」という3つの側面があります。役割(司会、記録、時計、発表など)を固定せずに回すことで、社会性を育むことができます。
また、講座内では具体的な技法も紹介されました。
学習動機付けと「コの字型」の発達
「なぜ学ぶのか」という動機付けも重要なテーマでした。報酬がなくても自ら学ぶ「内発的動機付け」は、報酬がないのではなく、自分の中に報酬(楽しみや成長の機会)を作っている状態を指します 。
学習動機は「関係志向(友達と一緒だから)」から始まり、徐々に「報酬志向」「実用志向」を経て、最終的に学習そのものを楽しむ「充実志向」へと、コの字型に発達していくという視点が示されました 。
まとめ:まずは「5分」から、習慣化を
協同学習は、学力が向上する前にまず「学習に対する態度」が変化します。まずは毎授業で5分程度の簡単な共同場面を作ることから始め、それを習慣化させることが成功への近道です。
講座参加者の声
今回のベーシック講座では、個人学習と協同学習がそれぞれ異なる資質・能力を伸ばすものであり、どちらも大切にしていく必要があることを改めて感じました。特に印象に残ったのは、協同学習が「気持ちをわかってもらえた」「困ったときに支えてもらえた」「失敗しても大丈夫」と思える安心感の中で学びを深めていく手法だということです。
講座では、交流を促す課題づくりや、一人ひとりの力を引き出す工夫、自分の成長を振り返る方法についても、とてもわかりやすく整理されていました。さらに、SELやPBIS、ピアサポートの視点が日々の学習場面にどうつながるのかも腑に落ちました。次回のアドバンス編では、授業で使える具体的な手法を実際に体験できるようで、今からとても楽しみです。



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