2月はじめに、フィリピンを訪問しました。
熱気あふれるこの地で、支援活動の今後を左右する重要なミーティングと、現地のソーシャルワーカーのみなさんたちとの心温まるワークショップを行いました。
会場はパセイシティの教会です。
マニラ中心地から数キロなのですが、中心部の渋滞に巻き込まれ(終日渋滞しています)、到着までかなり時間がかかりました。
教会付近の街並みです。
JICAフィリピン事務所への報告とこれからの決断
ワークショップの前々日には、これまで2年間にわたり活動をご支援いただいた国際協力機構(JICA)フィリピン事務所を訪問し、活動報告を実施しました。
AISESではこの2年間、JICAから約1,000万円の助成をいただき、スラム地域の子どもたち、および彼らの両親や支援者への支援を実施してきました。
しかし、2026年度については支援申請を行わないという大きな決断をしました。
税金を原資とする公的な支援には、どうしても制度的な制約が伴います。刻一刻と変化する現地のニーズに対し、より柔軟に、より即応的に活動を展開するためには、自由度の高い活動形態が必要だと判断したためです。
もちろん、資金面で余裕があるわけではありません。しかし今後も自立的な運営の道を模索しながら、支援を継続していきます。
JICAとのミーティング自体は非常に建設的なものでした。
私たちには現場で培った確かな「支援コンテンツ」があります。課題はそれを広く届けるための「チャンネル」不足です。この点については、5月のJICAフィリピン事務所再訪時に改めて協議を進める予定です。
ワークショップ開催:「Management Skills for Leaders」
今回は「Management Skills for Leaders」をテーマにワークショップを開催しました。
「これからマニラで一緒に取り組みたい」と呼びかけたところ、3つの団体から10名のリーダーたちが参加してくれました。
彼らが日々向き合っている子どもたちには、性的虐待や親の薬物依存など、想像を絶するほど重い背景を持った子どもたちもいます。そんな過酷な環境の中で、献身的に子どもたちに寄り添い続ける彼らの姿には、本当に頭が下がる思いです。
「虐待のサイン」と気づいたとき、関わりが変わる
前回のワークショップ後の感想で、こう語ってくれたメンバーが今回も参加してくれました。
「プログラムは本当にグッドインパクトでした。特に『愛着(アタッチメント)』の問題を抱える子どもたちへのアプローチが分かったことが大きかったです」
虐待を受けてきた子どもたちは、大人に対して過敏な反応を示すことがあります。
例えば、頭を撫でようとしただけで、瞬間的に身構えたり、手を振り払ったりしてしまうようなことです。
これまで、そうした行動を単なる「反抗」や「拒絶」とネガティブに捉えてしまいがちだったそうです。
しかし、それが「虐待のサイン」であり、自分を守ろうとする反応なのだと理解できたことで、子どもたちへの関わり方が劇的に変わったといいます。
「以前は感情を全く表に出さなかった子が、自分の夢を絵に描くようになったんです」
そう嬉しそうに話す支援者の顔を見ると、あぁ、フィリピンで仕事をして本当によかったな、と思います。
共に歩むこれからの2年
これまでネガティブにしか見えなかった子どもの行動を、背景にある「サイン」として捉え直すこと。
それだけで、支援者の眼差しは変わり、子どもたちへの愛はより深く届くようになります。
厳しい環境に置かれているマニラの子どもたちのため、この頼もしい仲間たちと共に、これからの2年間を歩んでいきます。
「子どもたちのための献身とリーダーシップに感動しました」 「この取り組みに関われることを光栄に思います」
そんな温かい言葉を胸に、私たちの挑戦は続きます。










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