フィリピン活動報告2024④ 2月23日

 
今日はワークショップの本番で、学生にも修行をさせるため一部分ファシリテートさせたりしました。なかなかうまくいかず焦ったりしてましたが^_^、よい経験になったようです。
では報告の第四弾、お読みください。(栗原)

ワークショップ(Cプログラム、Pプログラム)@Selah Garden Hotel Manila

今日は、マニラ市内のホテルでCプログラムとPプログラムの運営の仕方についてのワークショップがありました。朝から丸一日のワークショップでしたが、参加していたソーシャルワーカーの方々はとても楽しんで活動を行っていました。

ワークショップの初めには、それぞれのプログラムを実施するうえでの栗原先生とソーシャルワーカーの方々と重要なことや考え方をすり合わせる時間やこれから作成するFプログラムについて、ソーシャルワーカーの方々から普段保護者と関わっていて必要だと思うことや足りていないことなどを挙げてもらう時間がありました。栗原先生が目的や大まかな方向性を決めて、私たち学生が理論に基づいて具体的なプログラムを作成していますが、実際にプログラムを実施するのは現地の人なので、その方々とのずれをこのようなところで埋めていくことが重要なことだということを学ぶことができました。

また、過去に行ったプログラムの効果についての説明の時にも、ただ、こんな効果が出ているという説明をするだけでなく、その解釈の仕方やその結果から起こり得るリスクの説明、その対処の仕方など、プログラムを実施していく上で困難になるであると思われるところまで考えて話が展開されていて、自分たちがプログラムを作るうえで、どのように実施してもらうのかということを全く想像できていなかったのだということに気付かされました。特にフィリピンという日本とは違う文化圏の国で実施してもらい、自分たちが密にモニターし続けられるわけではないので、リスクを自分たちの中でどれだけ正確に想像し、それが起きる確率をできる限り減らしておくことがどれほど重要なことなのかということを思い知りました。

PM

午後からは、スタッフの人たちがプログラムについての理解を深めることができるように、学生2人がそれぞれ担当するプログラムをアクティビティとしてやってみました。

しかし、まだまだうまくいかないもので、自分たちのやったプログラムのセッションの中には多くの課題が残りました。しかし、栗原先生がその課題をワークショップ中に指摘し、どうしたらもっと良いプログラムのファシリテートができるのかということを私たち学生を含めスタッフの方々と共有してくださったので、その解決方法が少し見えたような気がしました。しかし、わかったような気がしているだけでまだまだできるようにはなっていないと思うので、これからは実践あるのみでできるだけ多くの場で実践を積みながら、よりよい運営ができるようにしていきたいと思いました。

考えることは正しいことや正しい知識を伝えることではなく、参加者のこころをいかにして動かすか。まずはこれを意識して普段の先生のゼミや研修、他の先生方の講義などを受けるところから初めてマネをできそうなところマネをして、実践を詰めるようにしていきたいと思いました。課題だらけの実践になってしまったことは悔しかったですが、得られたものもたくさんあり、実際にやってみてよかったなと思うことができました。

また、ワークショップとは直接関係ありませんが、ワークショップ中にフィリピンの文化で驚いたのは、フィリピンの人はご飯を1日5食食べるということです。朝、昼、夜ご飯に加えて、10時ごろと15時ごろにメリエンダというおやつのような感覚で食べるご飯があるそうです。おやつと言っても今日出てきたのはハンバーガーとパスタと、かなり重量感のあるおやつでした。今日は一日中空腹を感じることが全くありませんでした。