「よいともだち」とは?
執筆:広島大学 藤原 実樹
Mid-Pacificという学校でのことです。3・4年生の道徳の授業で,「良い友達とは?」というテーマのもと,教室の壁に貼る作品を作っていました。
このクラスには年度の初めに皆で考えた「やさしさ」「創造性」のような目標があり,それぞれに「やさしいとはどんなものか」「やさしくないとはどんなものか」のイメージ図があります。
今回の授業は,そのイメージ図の中にあった「良い友達」を抜き出して,どのようにすれば良い友達なのか考えるものでした。
「良い友達」は「話を聞いてくれる」「いじわるを言わない」など,授業の初めに全体でアイデアを出し合い,それを各自で飾りにしていました。
このように,このクラスでは目標を一つ一つ具体的にしていき,子どもたちが目標を達成できるようにすることを大切にしているようでした。
日本でも学級目標はどのクラスもあると思いますが,それをもとに授業を構成したり,子どもたちが目標を具体的に考えたりするということは中々見たことがありません。
こうした活動を通して子どもたちが目標を頻繁に意識し,具体的に小さなゴールを達成していく繰り返しが,目標を達成していくために大切なのだと感じました。
私も,ただの飾りでなく,常に生活にあるものとして目標を作っていこうと思いました。