学びの目的を明確にした深い学びとは?
ーAssets Schoolを訪問してー
執筆:広島大学 岡野耕兵
日本では「主体的・対話的で深い学び」が言われ、学び方の変化が見られますが、海外ではどういった教育がなされているのでしょうか?
今回視察させて頂いたAssets Schoolでは、一言で言うと、教師も生徒も学びの目的を明確化した個人学習のスタイルでした。
私は数学の授業を視察しました。
内容は因数分解の単元で、生徒たちは各自問題を解き、わからないことがあれば、先生に質問するというスタイルでした。
少人数ということもあり、先生はきめ細かく対応していました。
特に印象だったのは、生徒自身のスマホなどを使用して、テンポよく学んでいる様子です。
生徒に授業中のスマホなどの使用について質問したところ、「今回は因数分解を学ぶために、うまくテクノロジーを使いながら理解しようとしている」といった話をされ、先生もそのことを認めているようでした。
日本では一律に、授業中のスマホなどの使用を禁止するところが多く、今すぐに現状のスタイルを変化することが難しいですが、「それぞれの子どもにとって、学びやすい環境をどうやったら作れるのか」という視点は考えていく必要があるのではないかなと今回の視察を通して感じました。
◎ASSETS SCHOOLのHPはこちら
学習と社会をリンクさせる
ーMid-Pacific Elementary Schoolを視察してー
執筆:広島大学 岡野耕兵
今回視察した学校の一つ、Mid-Pacific Elementary school のあるクラス(age3-4)でのことを報告させていただきます。
日本でも授業の始めに「めあて」を書くことが多いですが、ハワイでも同様のことが行われていました。
理科の植物に関する授業だったのですが、子どもたちは植物の特徴を先生と復習した後、グループに分かれ、植物を観察し、スケッチするという授業でした。
子どもたちがスケッチをしている間に、先生と話す機会がありました。
先生によると、前の授業の時間に植物に関する専門家を呼び、子どもたちに対して、植物や土に関する授業をしたことでした。
授業は探究型で、子どもたちは植物に名前をつける程、興味関心を持ち、主体的に学んでいました。
チーム学校と叫ばれている中、地域の人たちをどう連携していくのか、今回の授業は一つのモデルとして、積極的に社会と学習をリンクさせることが大切だなと感じました。
Mid-Pacific Elementary Schoolの校長先生が、私たちが視察した様子を記事にしてくださっていました。
http://www.midpac.edu/blogs/ednah/2018/09/we-are-honored.php
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