【ブログ】 フィリピン研修報告

2018年10月2日 ストリートチルドレン保護施設のスタッフ研修   約30名のストリートチルドレンの保護施設の方々に対するスタッフ研修は、「Attachment and Resiliense Development P … “【ブログ】 フィリピン研修報告” の続きを読む

2018年10月2日 ストリートチルドレン保護施設のスタッフ研修 

 約30名のストリートチルドレンの保護施設の方々に対するスタッフ研修は、「Attachment and Resiliense Development Program」というタイトルで、10月2日、午前9時から午後5時ごろまでの約7時間を抱えて行われました。

愛着とレジリエンスに関する基礎的な理論や事例をもとに、愛着とレジリエンスを形成、育成していくことの重要性についての講義を行いました。

そして、その後、今回のプログラムを行っていくために実施する約20分間のミニアクティビティを2つ、実際に活動を行い、どんな風に活動を進めていくかについて体験的に学んでいただきました。

 

 講義中には、目に涙を浮かべるスタッフもおり、これまでの経験が過酷で苦しいものであったことを物語っていました。

そうしたスタッフが今は、ストリートチルドレンをケアする立場にいます。

しかし、スタッフたちは、どのように子どもに接することがいいのかということに関しては、わからない様子で、ロールプレイを行う演習では、どうしても子どもたちに「躾」をしなければならないという思考になってしまっている様子でした。

子どもたちの愛着の傷つきを理解し、共感的にかかわっていくことが重要であるということに関して、スタッフたちの理解も深まったように感じます。

教授者自身のマインドセットが変化しないといくらいいものだとわかっていても、取り組みを継続することは難しいと考えると、今回の研修ではマインドセットは、少しは変化したのではないかと実感しています。

 

 講義の途中の休憩が終わり、いざ講義に入ろうとする際には、10/2の研修日が誕生日であるスタッフがおり、誕生ケーキが運ばれるということがあったり、ときおり交えるジョークにもとてもよい反応が返ってきたりと、終始明るい雰囲気で1日の研修を終えることができたと思います。

今回も同行していただいた、Hands of Love Philippine Fundation Inc(HOLPFI)酒井さんによると、「ここまではうまくいくことが多いが、実際の活動では途中で躓くことが多いので丁寧な支援が必要だ」とのことでした。

参加して下さったスタッフの皆さんの思いを無駄にしないためにも、何より子どもたちのためにも、プロジェクトの成功まで、丁寧な支援を続けていきたいと考えた一日でした。

 

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2018年10月3日 PEISでの研修

 PEIS(Praise Emerald International School)では、PEISの教員とロスバニョスという地域の私立学校協会の会長や役員、あるいは各学校の管理職の方々、また、現地で子どもたちのために活動をされているHands of Love Philippine Fandation Inc.のスタッフ(今回のコーディネーターをして下さっている酒井さんご夫妻が関わっておられる団体)あわせて約40名ほどの方々が参加される中、「How to Promote Academic Development and Career Development」というタイトルで、1日の研修を行いました。

ロスバニョスと皆さんは朝4時に集合され、3時間かけてこられていました。

「この機会を逃すまい」という強い思いを感じ、本当に頭の下がる思いでした。

 

 実際の研修では、PEISの教師や私立学校協会のスタッフにとっては、協同学習やピア・サポート、PBIS、SELなど見慣れない言葉が多く存在していたように感じました。

しかし、みんなが必死にメモをとっていて、学ぶということに飢えている印象を受けました。

 

 講義の中では、プロジェクトを達成するためのプランニングについて学び、プランニングを実際に行ってみるというアクティビティを行いました。

その間、日本では当たり前にできることがフィリピン人にとっては非常に難しいことであることが浮き彫りになるようなシーンもあったり、逆に、社会性の高さがにじみ出るような場面もあったり、フィリピンの人たちの特徴についても実感しました。

今後、PEISではキャリア支援に関する取り組みを行っていきますが、プロジェクトを成功まで導くのはなかなか大変かもしれません。

ただ、今回関わった人たちの「教育を通じて子どもたちに明るい未来を届けたい」という熱意は本物であり、AISESとしても、できる限りの支援をしていこうと考えた一日でした。

 

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