「肯定的行動(Positive Behavior)って?」

執筆:広島大学 品川 真穂

 

 今回の視察のテーマの一つにPBISがあります。

PBISについての講演では、H-PEP(Hawai‘i positive engagement project)について紹介を受けました。

H-PEPは、ポジティブな言葉や、ポジティブな行動、ポジティブな関係に注意を向けたり、それらを増やしたりすることを目的としています。

教師としてクラスで子どもたちに行わせる際には、まず、自分が取り組んで、することの意義を見出すよう、教師は十分な研修を受けるようでしたが、講演の中でそのいくつかの例を紹介していただきました。(写真がその例です。)

 

 私がそこで思ったのは、Positive behaviorって何だ?ということです。

私は、PBISは、ポジティブな行動を強化することで、ポジティブな行動を増やしていくことだと思っていました。

そうすることで、教師は子どもたちのポジティブな側面に目が向けられるになるとも思っていました。

今回紹介を受けたPBISも、ポジティブな側面に焦点を当てていいところをのばしていくという点で相違ないようにも思えます。

しかし、ポジティブな行動の内容が今まで捉えていたものと少し違うように思いました。

自分にご褒美を与えたり、お昼寝をしたり、芝生の上を歩いたりするのもポジティブな行動であって、落とし物を拾ったり、片付けを手伝ったり、苦手なことにチャレンジしたりすることに留まりません。

価値を評価するわけですから、行動というより価値項目の違いによるのかもしれません。

たとえばEnjoy!を価値と考える感覚は私にはありませんでした。

相手にとってのポジティブだけではなく、自分にとってのポジティブという視点や、子ども自身がポジティブな側面に目が向けられるようになるという視点を、私は持てていなかったように思います。

 

 今回視察させていただいた小学校の一つである、Mid-Pacific Elementaryでは、子どもたちが、自分の好きなところや自分の好きなものを紹介しているところを見させていただきました。

教師は、その様子をiPadにスクラップしていきます。

こうした取り組みは、子どもたちが、失敗などのネガティブな出来事があったときにも、子どもたちのマインドセットを変える手伝いをするのだと思いました。

 

 PBISについて勉強不足だったために思ったことかもしれませんが、Positive behaviorって何だ? PBISって何だ? と思いをめぐらすことを通して、プログラムに取り組むときの姿勢を学ぶきっかけになったと思っています。