執筆:栗原 慎二

 

中学生男子の場合、いじめに直結するのは実際の友人からのストレスが圧倒的に大きいことを見てきました。しかし、中学性女子の場合、男子とはかなり様子が違います。

 

 女子の場合、いじめ加害に向かわせる要因として男子と同じように「友人」が要因となることもありますが、実はその程度はあまり高くはありません。それよりも高いのは,「不機嫌と怒り」です。つまり女子はイライラするといじめるという特徴があるということでです。

 

 しかも,イライラの原因は必ずしも友人関係だけではなく、教師との関係や家族との関係が悪くてイライラしたのでいじめるといったことも十分起こり得るというのが女子の特徴です。とりわけ競争的価値観は,「勉強」「教師」「友人」「家族」の4つ全てに関わるストレスを高めます。過剰な競争がどれだけいじめの潜在的危険因子であるかと言うことがここでも理解できます。

 

 また,これも男子と同じですが,「教師」「友人」「家族」で得られるソーシャルサポートは、「教師」「友人」「家族」にかかわるストレス軽減します。それは間接的に「不機嫌と怒り」を軽減することになります。教師からのサポートや友人からのサポートが提供されるクラス作りがいじめを解消することに対していかに重要であるかということがわかると思います。

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